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GENRYU編集部

「ローカルメディアナイト」を経て

 昨日7.15に行われた上毛新聞社主催ぐんま愛2021 ローカルメディアナイトに、桐生を拠点に活動するテキスタイルデザイナーの川上さん(自社ブランド:「SILKKI」https://silkki.shop/)、群馬県庁職員で精力的に官民連携のまちづくりなどに取組む宮下さん(https://jichitai.works/article/details/432)とともに、GENRYUプロデューサーの澁澤が登壇しました。



「人と地域をつなぐ”メディア”」をテーマに様々な立場と視点から意見を交わしました。

今年の1月に創刊したばかりの「GENRYU」がローカルメディアを語るのはおこがましいですが、これまでの活動で得られたことや留意してきたこと、目指す方向性などをお話させてもらいました。モデレーターの和田さんが素晴らしい進行をしてくださったおかげでスムーズ且つ活発的なセッションになりました。ありがとうございました。

追って新聞紙面やアーカイブ動画で当日のトーク内容が公開されるようですのでお楽しみに。


我々としてもローカルメディアなるものを改めて探求するよい機会になりました。メディアと称する以上は、伝えたいコトを伝えるべきヒトに伝える活動がベースとなりますが、GENRYUはローカルメディアであってローカルメディアに非ず、どちらかというとプラットフォームに近いという認識を持っています。


起こりを探求し、伝えることで、次の起こりを生むことがGENRYUのすべての活動に通底するコンセプトです。急激な過疎が進行する地域にとって、人口減少はもはや止めることのできない大きな脅威です。ただし、アイデアとアクション次第でやれることはまだまだあるし、イノベーションを起こすこともできるはずです。もうだめだと嘆くのではなく、まずは動くこと。人そのものの数は少なくなったとしても一人ひとりの地域に対する愛着や誇りが増幅されれば、暮らし全体の解像度もあがり「まちの元気」は衰退しないと思うのです。毎日でも眺めていたい景色、毎日でも通いたいお店、毎日でも会いたい人、それらが「あり続ける」ことで数十年後もいいまちだなあ~と思い続けることができるはず。それこそが持続可能な“地域"社会であると。


動き方は何でもよいと思います。飲食店やゲストハウスを開業するのでも、ローカルベンチャーで起業するのでも、ワーケーションでも移住でも何でも。それこそローカルメディアを運営するのでも。その一つひとつが「まちの元気」になるはずだから。



これまで、GENRYUでプロデュースしてきた「クリエイターズTシャツプロジェクト」や「土合朝市」はすべてそんな理念に基づいたアクションです。Tシャツで結ばれたお店とクリエイターは、その後様々なサービスやプロダクトを生みつつあるし、Tシャツを買ってくださったお客様は愛着を持ってそのお店を訪れてくれる。朝市で隣同士になった出店者はお互いの商品の取り扱いをはじめ、コラボメニューを開発したりしている。朝市に訪れてくれたお客様はそのお店を気に入ってその後何回も来訪してくれる。

このような一つひとつは小さな事柄であるけれども、何層も積み重なれば「まちの元気」は継続していけると思うのです。


メディアとしての機能や特性を活かし、それらの可能性を拡張させること。アクションに通じる“きっかけ=起こり”の場面をより増やすこと。これこそがローカルメディアの役割であると考えます。そこにはデジタル化された文字や画像だけでなく、声色があり体温があります。情報を右から左へ流すだけでは伝えきれない“共感”があるわけなのです。



GENRYUなりにローカルメディアを定義すると、


“地域の人が躍動するためのプラットフォーム” であり、


稼ぐべきはお金ではなく共感 であると。


今後の活動にご期待ください。


 

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